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『昔話法廷』目で見える事実を共有し多視点で議論する

子どもの頃から本が大好きで、絵本・伝記・小説など色んなジャンルの本を読んできました。

内容は覚えていない物も多いのですが、そのエッセンスは私の中に残っている。そんな気もしています。

本を読むことで得られることは

・知識

・語彙力

・想像力・空想力

・読解力

・多角的な視点

など沢山ありますが、今日はNHKEテレでも放送されている『昔話法廷』の書籍から「多角的な視点・色々な視点から物事をみる」を考えてみたいと思います。

みんなが知っている昔話「三匹のこぶた」「カチカチ山」などの登場人物を現代の法律で裁くというユニークな作品です。

「三匹のこぶた裁判」では「被告人トン三郎」はオオカミを殺した殺人罪で起訴され、裁判が開廷されます。

「トン三郎」の主張は正当防衛で無罪。殺人罪(有罪)か正当防衛(無罪)かで審議が行われます。

(書籍の中で最後の判決までは書かれていません。)

弁護士と検察官の主張。6人の裁判員のそれぞれの視点からくる想像や考察。どの主張も「そういう見方もあるかも」と共感できる内容で「判決は決め兼ねる。」「きめられない」というのが私の正直な感想です。

「トン三郎がオオカミを殺した」ということは事実ですが、その経緯や心の持ち方(殺意)によって「有罪か無罪か」判決(結果)は大きく変わります。

<目に見える行動>トン三郎がオオカミを殺した

<論点>「襲われたから命を守る為に(殺すつもりはなかった)」or「計画的に準備をした(殺ろすつもりだった)

<判決・結果>無罪or有罪

行動から心を推察することはできますが。実際に殺意があったかどうかは本人にしかわからない、もしかしたら本人にもわからない深層心理なのかもしれません。

1つの目に見える事実を共有し、それぞれの立場や視点で意見を出し合い、可能な限り正しい結果に近づけていく。絶対に間違わないことは難しいですが、それぞれの立場、視点、意見に耳を傾けて話し合うことで解決できることが多くあるのも事実だと思います。