内発的動機づけは、ご褒美・罰則や他人からの強制でなく、自分の内面から出てくる『楽しさ』『興味・関心』『達成感』によってやる気を引き出すことです。
興味・関心によって引き出されたやる気は継続しやすく、試行錯誤する力にも繋がります。
子どもの内発的動機づけには3つの欲求を満たす関わりをします。
①自律性(自分で目標を立て計画し行動したい欲求)
子どもが自分で考えて行動できる環境をつくります。
「色々な体験をさせること」「どう思う?どうしたい?と問いかける」
沢山の体験を通し、知識や経験が増え子どもの選択肢が広がります。その上で子どもが自分で選ぶことを促します。大人は「見守る忍耐力」が必要です。
②有能性(自分はできると自信を持ちたい欲求)
「これを自分の力でやってみたい」と子どもが夢中になれる課題をつくります。
簡単すぎると楽しくない、難しすぎるとチャレンジする気持ちになれないので「ちょっと頑張れば出来る」課題のレベルを探します。子どもの能力を観察しながら調整する大人の試行錯誤が必要です。
③関係性(人と繋がっていたい欲求)
失敗しても大丈夫という信頼関係をつくります。
初めての体験をするのは大人でも不安で勇気がいります。失敗しても受け止めくれる存在「心の安全基地」があることで、子どもは沢山チャレンジするようになります。成功体験や失敗体験から学ぶことで子どもはどんどん成長していきます。
「成功しても失敗してもチャレンジしたことを認める」「結果だけでなく努力も誉める」関わりが重要です。
今回は「子どもの内発的動機付け」についてお話しました。子どものやる気を引き出して継続させるために大人も内発的動機付けをもって試行錯誤していけるといいですね。