「孫子の兵法」とは
2500年前の中国で、孫武が書いた兵法書「孫子」をまとめたものです。孫武は春秋戦国時代の呉の軍師です。
中国の軍師といえば「三国志の諸葛亮孔明」も有名ですね。
孔明が現代の渋谷に転生し駆け出しのシンガーソングライターの軍師として活躍する物語「パリピ孔明」の漫画、アニメ、ドラマも大人気です。
「孫子」は「兵法書」ですが、子どもの心を育てる教育、組織運営、人間関係などにも応用できる戦略が書かれています。
今日は「勝つ=相手を負かす」ではなく「克つ=克服する」に言い換えて、特に有名な2つの言葉を紹介したいと思います。
「戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり」
『戦わずに克つのが最善』
「職場の会議で意見が対立する」「夫婦が価値観の違いで言い争う」などは日常的によくあります。勝ち負けの結果(行動決定)は必要ですが、戦い方によっては負けた方も勝った方も大きなダメージを受けます。
勝ち負けでなく、合意形成(お互いに納得のいく形で一致させる)で行動決定をすれば、お互いのダメージを減らせます。
「戦う必要があるか?」「戦わないで克つ方法はないか?」
戦う前に、相手と一緒に両者が克つ方法を探してみるのもよいですね。
「彼を知りて己を知れば、百戦して危うからず」
「相手を知り自分を知れば、100回戦っても負けない」
「相手を知る」には傾聴が必要です。
・相手の声に耳を傾け、話を最後まで聴きます。
・相手の立場、状況、価値観を受容します。
・自分と異なる意見にも耳を傾けます。
「自分を知る」には「自分を客観視する・多面的に見る」が必要です。自分のことは見えにくいので自己理解・自己分析はとても難しいです。
・他人からの忠告を受容します。
・自分の得意なこと、好きなことを見つけて認めます。
・他人から褒められたら「ありがとうございます。」と感謝します(^^♪
自分を知るのはとても勇気がいります。落ち込む必要はありませんが、振り返りと反省も必要です。
「孫子の兵法」から
「相手を知り自分を知り、戦わずに克つ」についてお話しました。
長所も短所もあるお互い同士「克ち続ける」ために意見を出し合いながら、助け合い補いあっていきたいですね。