性格は先天的性格(気質)と後天的性格(狭義の性格、社会的性格、役割性格)で構成されています。
気質(生まれつきの性格)
気質は、持って生まれてきた性格です。天性のものなので変わることはありません。
・夜泣きする赤ちゃん
・寝てばかりいる赤ちゃん
・すぐにお腹がすく赤ちゃん
同じ両親から生まれてきても、赤ちゃんの気質は1人1人違います。
狭義の性格(育てられた性格)
※「狭義」とは1つの言葉に広い範囲がある場合、狭く限定した範囲。反対語は広義。
幼少期に養育者の影響を受けてつくられる性格です。基礎となる性格なので大人になってからは変わることはありません。「3つ子の魂100まで」がイメージしやすいと思います。
社会的性格(習慣的性格)
生活習慣、暮らしている国や地域の文化からつくられる性格です。自分の意識と心掛けで変えられます。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
マザーテレサの言葉がとても参考になると思います。
役割性格(使い分けている性格)
会社や学校、家庭、友人、地域などの役割の中でつくられる性格です。日常生活では立場によって自分の役割を柔軟に変える必要があります。
私の場合は
・家庭での立場…「子ども→お母さん」「主人→妻」「主人の両親→嫁」「父母→娘」
・学校での立場…「子どもの担任→保護者」「配属先の学校→スクールカウンセラー」
・社会での立場…「保育士」「公認心理師」「スクールカウンセラー」「納税者」
など沢山の役割を使い分けています。
社会的役割は立ち位置によって求められる性格が大きく変わってきます。多くの人たちは自分で自分の性格をコントロールしながら適応していると思います。
今回は「変わらない性格=変えられない性格」と「変えられる性格」についてお話しました。
変わらない性格は天与のもので『ギフト』です。ギフトに感謝して生かしながら、「思考」「言葉」「行動」「習慣」に気をつけていきたいですね。それはいつか性格になり、運命になります。