「欲求5段階説」とは、人の欲求はピラミッド型に5段階で成り立っているという心理学で「自己実現理論」とも言われています。アメリカの心理学者 アブラハム・マズローが唱え、保育・教育・看護・ビスネスなど幅広い分野で応用されています。今回は子育ての視点で紹介したいと思います。
マズローによると、人の欲求は下の階層から順番に満たされ、最終的には「自己実現」を求めます。
生理的欲求
食事・睡眠・排泄など命に関わる欲求です。この欲求を満たしていることが子どもの成長の最低条件になります。
安全欲求
安心・安全な生活、心身の健康に対する欲求です。事故や犯罪・暴力などからの回避、経済的に安定していることも満たすための条件です。
社会的欲求
「人とつながりたい」「所属したい」という欲求です。集団に所属し、他人から受け入れられている安心感を感じることで満たされます。
承認欲求
「親や先生に褒められたい」「優勝して友達にすごいと言われたい」など他人から認められたい欲求と、自分自身の価値を認めたい=「自信」の欲求があります。「自分で決めて行動する」「自分の努力で成果が出た」などの経験を積み上げると自己肯定感や満足度が高まります。
自己実現の欲求
「自分が持つ可能性や能力を最大限に発揮して、社会に貢献したい」という欲求です。
この欲求が生まれると、他人に言われなくても自分自ら意欲的に努力やチャレンジを続けます。
親は子どもの可能性を信じてそっと背中を押すくらいがちょうど良いです。
「将来、アメリカの大統領になる!」
「大谷翔平選手みたいになる!」
「藤井聡太棋士みたいになる!」
子どもには憧れと大きな夢をいっぱい語らせてくださいね(^O^)
「そっか~。いい夢だね!」
「夢が叶ったらみんなの役に立てるかな?」
「夢をかなえるために今、何をしたら良いかな?」
「お父さんお母さんが何か手伝うことある?」
親は背中を押すための声掛けと環境作りをします。自己実現に向かって行動するのは子ども自身です。上手くいっても失敗してもチャレンジしたことに「がんばってるね。ずっと応援してるよ」と言葉を与え続けてください。
親から価値を認められていると感じることで、子どもは持っている能力を最大限に発揮できます。