• 公認心理師・保育士 うっちぃのチョコっとブログ #B−Labo公式ブログ

家庭と仕事の不調和『ワーク・ファミリー・コンフリクト』

今日は、皆さんもよく知っているワーク・ライフ・バランス「ワーク・ファミリー・コンフリクト」の視点から紹介します。「ワーク・ファミリー・コンフリクト」とは仕事と家庭での役割間で生まれる葛藤(コンフリクト)。

仕事と家庭を両立しようとした時に、

「仕事のせいで家庭生活が上手くいかない」「家庭生活のせいで仕事が上手くいかない」

など双方のバランスが上手にとれない状態を言います。

グリーンハウス&ボイテル(1985)はワーク・ファミリー・コンフリクトを次の3種類に分類しています。

①時間ベースのコンフリクト

  • 大事な会議がある日に、子どもの運動会が重なった。
  • 仕事が終わらず、保育園のお迎え時間に間に合わなかった。

②ストレインベースのコンフリクト

  • 徹夜で子どもの看病をしていて、仕事に集中できない。
  • 仕事でくたくたになり、家族の食事を作る気力が出ない。

③行動ベースのコンフリクト

  • 保育士が、家に帰っても保育士として自分の子どもに関わってしまう。
  • 教師が自分の子どもに勉強を教えると感情的になる。

仕事と家庭とのバランスが上手く取れない事で罪悪感を感じたり、自律神経が乱れ心身の不調に繋がることもあります。

コンフリクトを減らすためには

・「〇〇であるべき」「〇〇しなければならない」を「〇〇できて良かった」に変えてみる。

「保育士は保育のプロであるべき」仕事では求められることですが、家に帰ったら「お母さん」です。そして感情を持った1人のヒトでもあります。(他の仕事でも同じです。)

「お母さんとして〇〇であるべき」と高すぎる課題を自分自身に課してしまうと子育てと生活の両立と継続が難しくなります。生活も子育てにも連続性がありずっと続きます。

また、子どもの成長に合わせて環境や関わり方がどんどん変わっていきます。「今日は〇〇出来て良かった。」を探すことでお母さんも子どもも大切な1日を積み上げていくことができると思います。

・困った時はSOSを出す

これは一番大切だと私は思っています。仕事と家庭の両立を一人ではできません。自分1人で出来ないことは助けてもらう、手伝ってもらいます。

「〇〇で困っているので〇〇して欲しいです」と伝える勇気が必要です。身近に頼れる人がいない場合は行政機関にも相談することができます。

そして…。助けてくれた方々に「有難うございます」の笑顔と感謝の気持ちを忘れずに(^O^)

お互いに助け合いながら、上手に調和しながら仕事も家庭生活も向上していけると良いですね。