「過去に失敗した経験が今に活かされている。」「あの時、失敗しながら試行錯誤して良かった。」
『過去の経験があるから、今、頑張れる』と過去の失敗を肯定的に感じている方は多いのではないでしょうか?
それを子どもや部下、後輩に置き換えてみるとどうでしょうか…。
「失敗する姿を見たくない」「傷つく姿は見たくない」「間違って欲しくない」
子どもや後輩が落ち込む姿、失敗を繰り返す姿を見る度に、親や先輩として苦しい気持ちになるのは当然のことです。失敗しないように、傷つかないように、困らないように、先回りして環境を整えたい気持ちになることもあると思います。
そんな優しい気持ちはとてもよくわかりますが、それでも、人の成長やスキルアップにとって「失敗をしながら試行錯誤する経験」はとても大切です。もちろん成功経験から自信や自己肯定感に繋がりますが、失敗からしか学べないことも沢山あります。
失敗した経験が少ない人は
「失敗したくない」→「チャレンジしない」→「経験していないので不安になる」→「もしかしたら〇〇かもしれない」など、やってみてもいない事に対してどんどん大きな不安を感じるようになります。
「まずはやってみる」→「上手くいっても失敗しても周りが認めてくれる」→「上手くいった(いかなかった)理由を考える」→「またやってみようと思う」
支援者が、認めて応援していくことで、子どもや後輩は試行錯誤しながらスキルアップをしていきます。
ご家庭でも職場でも、子ども、後輩が向上心をもってチャレンジし、安心して失敗できる環境づくりをすることをおすすめしています。
失敗に対してはポジティブな声掛けをしてみてください。
〇頑張っている姿を見られて私はとても嬉しく思っている。
〇私に何か手伝えることはある?
〇次はどうしたら上手くと思う?
〇上手くいく方法を一緒に考えようか?
失敗を怖がらずに、どんどんチャレンジできる環境づくりを。支援者も失敗を怖がらずに、安心して失敗できる環境づくりを試行錯誤していけるといいですね。