• 公認心理師・保育士うっちぃ#B−Labo公式ブログ

『お先に失礼します。』そう言って帰る前に、自分にも”ひと声”かけてみる


「すみません、お先に失礼します」
そう言って職場を出ようとした時、
「あっ。〇〇さん、まだ残ってるのに、私だけ先に帰っていいのかな‥。」
そんなふうに、ほんの少し胸がチクッとしたことはありませんか?

あるいは、せっかくのお休みの日。
ソファでゴロンと横になりながらも
「あっ。あの書類、月曜までに仕上げなきゃ。あの子のことも気になるな‥。」
気づけば、頭の中だけはしっかり”出勤中”。
そんな経験、ありませんか?

看護師さん、保育士さん、学校の先生。
立場はちがっても、ひとつだけ共通点があります。
それは「人を支える仕事」をしている、ということ。

心理学では、こういう仕事を「感情労働」と呼びます。
自分の気持ちを整えながら、相手に合わせて関わり続ける。
笑顔の奥で、いつも誰かのために神経を使っている仕事です。

ここに、ちょっと切ない矛盾があります。
あなたは「人をケアするプロ」なのに、
自分自身がケアされる機会は、驚くほど少ない‥。

しかも、職場で「育てる・世話をする」を担っているあなたは、
家に帰っても、子育て、親の介護、後輩の指導‥。
ケアを、職場でも家庭でも、二重に背負っていることが多いのです。

頑張る人ほど、消耗していく。
これは、あなたの心が弱いからではありません。そういう「構造」に、なってしまっているのです。

だからこそ‥。
「休むこと」は、わがままではありません。
むしろ‥。
自分を整えている人ほど、ケアの質は高くなります。
自分が枯れていては、人に水をあげ続けることはできませんから。
そしてあなたが休むことは、「目の前の人を守ること」にもつながります。

休息は、立派な”スキル”です。
ただ時間があっても、スマホを見ながらダラダラするだけでは
なぜか回復しないこともあります。
大事なのは、量より質です。

たとえば、こんなふうに‥。

「今日はここまで」と、退勤後は通知をオフにして、そっと区切ってみる。
湯船にゆっくりつかって、心と体をゆるめてみる。
趣味や運動で、仕事とは別の「できた!」を味わってみる。
人に決められた休みより、「自分で選んだ」休みを、ひとつ持ってみる。

どれも、小さなことで大丈夫です。
小さな「自分への心遣い」も、積み重なれば大きな力になります。

「お先に失礼します。」
そう言って帰る前に‥。
今日、誰かにかけてあげたやさしい言葉を、
自分にも、ひとつ、かけてあげてくださいね。

休むのは、わがままじゃない。
あなた自身を大切にすることが、いちばんのケアにつながります(^o^)